こんにちは。
育休満喫中看護師のしいなです★
2021年3月に緊急帝王切開をしました。
検索してこの記事を覗いてくれている方は
帝王切開が決まっている人、帝王切開を受けた人だと思います。
皆さん、帝王切開をスムーズに受け入れられていますか…?
今日は私が緊急帝王切開になった経緯、受け入れられない辛さについて書いていきたいと思います(´;ω;`)
なんでこんなことを書くのか?
手術室看護師歴11年の私ですが帝王切開は絶対にしたくないと思っていました。
帝王切開の手術も看護師としてたくさん経験してきたので「麻酔が怖い!手術が怖い!」みたいな思いは全くありませんでした。
が!
なにが嫌だったか
傷を作りたくない!!!!
これに限ります(´;ω;`)
「赤ちゃんのことを考えれば傷ができることくらい大したことじゃない!」
「帝王切開も立派なお産です!」
そんなことは分かってる。
それでも帝王切開が嫌な私は母親失格なのか、
他の人は普通に受け入れられることなのか…(T_T)
みんながどういう思いで受け入れているのかを知りたくて検索しまくり、色んな方のブログを参考にしたので
私の体験も誰かの役に立てば良いな、と思っているので書かせて頂きます。
私が帝王切開にならないためにしていたこと
・体重管理
体重が増えすぎると帝王切開になるリスクが上がると言われています。
一般的に
妊娠前のBMI 妊娠中
18.5未満の低体重 ➡+12~15㎏
18.5~25未満の普通体重➡+10~13㎏
25~30未満の肥満 ➡+7~10㎏
30以上 ➡個別対応
が推奨されていますよね。
【BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】
BMIとは?
BMI(Body Mass Index)は、身長と体重から算出される肥満や低体重(やせ)の測定に用いられる指標です。
私の妊娠前のBMIは20だったので「+10kgまで」と目標を立て、目標通りの体重での出産でした。
・血圧管理
妊娠高血圧症候群ってご存知ですか?詳しいことは書きませんが、
妊娠中に血圧が上がると、赤ちゃんに栄養や酸素がうまく運ばれなかったり、お母さんの身に危険が生じたりします。そうなると赤ちゃん、お母さんを守るために緊急帝王切開になる可能性があります。
なので、血圧管理のためにも塩分に気をつけたり、適度な運動をしたりしました。
・適度な運動
体重、血圧のために加えて、スムーズな分娩のための体力作りが必要だと思ったので家でYou Tubeを見ながら軽い筋トレをしたりヨガをしたり、お散歩したりしてました。
・逆子:外回転術
逆子だと一般的には通常分娩はできないので予定の帝王切開になります。外回転術にも危険が伴うのですが、絶対に帝王切開を避けたかったので妊娠35週で受けました。→そのあとまた逆子になったので36週にもう一度受けた。
逆子、外回転術については別の記事にまとめているので興味のある方は覗いてみて下さい★
外回転術!方法&保険は下りる…?! - ★看護師育児休暇満喫中★妊娠、出産、育児について情報発信するブログ
絶対絶対!経膣で産んでやるぞ!!!
帝王切開になった経緯
予定日から1週間経っても全然出てくる気配のない我が子。
そして妊娠後期になり少しずつ血圧が上がってきていたことで
「バルーンを入れて子宮口を開きましょう!そのあと促進剤を使いましょう!」とのことで入院になりました。誘発分娩というやつです。
このときは出産の知識があまりなかったこともあり
『促進剤使えばすぐ出てくるでしょ!やっと会える!』とワクワクして入院しました………(´-ω-`)
午前の入院後すぐにバルーンを入れてそのまま一晩過し、翌朝から促進剤スタート!
痛みには強い方…だと思っていましたが、血圧が200mmHgを超え始め、降圧剤でなんとか耐えるも、まったく降りてこない我が子。。。
子宮口は6cm。
私の血圧がピンチ!!!
先生と助産師さんが、赤ちゃんの心音を確認しながら
Dr.「赤ちゃんにもストレスがかかってるみたい」
全く冷静になれない頭の中で、
“頭の血管切れたら怖い…”
“赤ちゃんに何かあったら絶対に嫌”
「でも帝王切開はしたくない…」
旦那さん、婦人科医師、助産師さんの前で泣きました。
泣くと余計に上がる血圧、、、
そのまま緊急手術になりました。
産後の精神状態は……
産後の入院期間中は
“なんで私が…?”
“体重めっちゃ増えた人でもちゃんとお産できてるのに……”
“せっかく逆子治したのに…”
“私の何がいけなかったんだろう”
“どうしていれば帝王切開にならなかったんだろう”
“あのとき助産師さんがもっと助言してくれてたら……”
もうこんなことばっかり考えていました。
産後の情緒不安定さもあって、一人の時間に泣きまくりました(´;ω;`)
入院している病院の助産師さんも、
出産を報告した人たちも、
家族も旦那さんも
「大変だったね、でも赤ちゃんが無事で良かったね!」と。
今思えば、優しい言葉がけだったんですけど
当時は“私の悲しみは分かって貰えない…こんなこと(傷ができたこと)で、こんなにも落ち込むなんてオカシイのかな……”
このとき
【そもそもこうやって帝王切開する人はどれくらいいるんだろう?】も調べました。
帝王切開した人の割合は5人に1人!!!!(2017年厚生労働省のデータより)
無理に経膣分娩をするよりも、より安全に帝王切開をすることを望む医師や患者さんが増えている。
「5人に1人が当たったのか、、、」
手術室でさんざん見てきましたからね、
双子だったり、前置胎盤だったり、一人目帝王切開だったから今回も…だったり。
その他、分娩停止でお母さんがもう限界…!だとか、赤ちゃんが危険!だとか、、、
予定の帝王切開も緊急の帝王切開も
多いことは十分分かってたんですよ。そして帝王切開が安全な手術なことも。。。
それでも!そうなりたくなかったから、色々と心がけてました。
こんなに見てきて、知っていて、それでも受け入れられないんです……
一般の妊婦さんがどうやって帝王切開を受け入れるんでしょうか、、、(´;ω;`)
検索をしていると
意外と「もう水着になることもないし、傷なんて気にならない♪」
っていう方もいらっしゃるみたいで……
本当に人それぞれなんですね。
私もそんな際どい水着着る予定なんてないけど、、、
結局は
時間が解決してくれたのかな、
と、産後1年経った今そう感じます。
帝王切開から1年経った今
1年経っても、傷跡は“すっかり元通り!”な訳はないし、見て落ち込むこともあるけど
子供と一緒に生活する中で、なんとなく「まぁいっか!」と思えるようになりました。
救われた友人からの言葉
助産師の友人が、産後病んでる私を気遣って送ってくれたLINEが嬉しくて
スクショして何度も見返し、何度も泣きました。
その一部を勝手に掲載したいと思います。
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「妊娠中から目をかけ手をかけてあげてたんだね。はなまるはなまる!
理由は分からないけど、その子はどうしても帝王切開で生まれたかったんかな〜なんて思ったよ!
お母さんの血圧を上げてでも状況を変えたかったなんて、赤ちゃんにしか見えない世界があるのかな。
十月十日しっかり育てた命、その赤ちゃんの命をちゃんと守り抜いたのも大きな事実!自分の命あの世に置いてきてた可能性もある。でも今しっかり赤ちゃんを抱っこしてあげられてるなんて、シイナは今すごいこと成し遂げてるの!!赤ちゃんの為に最善を尽くして尽くして尽くしきった!はなまる♪」
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大人になって「はなまる」って言われたことないし、それまでに聞いてたら「ナニソレ?!笑」って感じだったと思いますが
友人のこの言葉が凄く胸に刺さって、嬉しくて、“私、悪くなかったんだな…”って思えました。
まとめ
今これを読んでくれている方は
予定で帝王切開をする方/帝王切開をした方/緊急で帝王切開になった方
と様々だと思いますが、
「赤ちゃんが無事で良かった良かった!」だけじゃなくて
あなたの頑張りや悔しさを聴いてくれて、認めてくれる、そんな助産師さんや友人、家族が周りにいてくれるといいな…♪
帝王切開の傷の経過のケア方法について別の記事にまとめているので良かったら参考にしてみて下さい★
帝王切開傷跡の経過 直後〜1年半 - ★看護師育児休暇満喫中★妊娠、出産、育児について情報発信するブログ
これから帝王切開を受ける方がいらっしゃったら、読んでみてください。
手術室看護師として、帝王切開術についてまとめています↓↓↓
手術室看護師歴11年Ns.が語る 帝王切開について - ★看護師育児休暇満喫中★妊娠、出産、育児について情報発信するブログ
長くなりましたが、このへんで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。