こんにちは。育児休暇満喫中看護師のしいなです。
「上の子可愛くない症候群」ってご存知ですか?
めちゃくちゃ分かりやすいネーミングだけど、なかなか衝撃的・・・!
育児をしていると耳に入る情報かもしれませんが、知らない方も多いはず。
上の子可愛くない症候群に悩む私が【アドラー心理学 ほめない・叱らない育児】から得た対策をご紹介します★
先に言ってしまいます。
「ほめない・叱らない育児」自体は私には良さが分からない。
けれど、そこからいくつかの学びがあったので“知って良かった”とは思いました!
「可愛くないと思ってしまう私は母親失格・・・?!」
「こんなことで上の子に怒るなんて、この人(パートナー)おかしいんじゃない・・・?」
なんて思わないでーーー!!!
「私以外にもいるんだ!」
「よくある症状なんだ!」
と思えて、対応することができたら嬉しく思います。
上の子可愛くない症候群とは
名前の通り、下の子と比べて、上の子を可愛く思えない様子のことを言います。
私が初めてこの単語を聞いたのは、2人の子どもを育てている友人との雑談
友人
私、最近“上の子可愛くない症候群”でさぁ…長女にすごいイライラするの!本当可愛くない!
なんだ、その症候群?!!!Σ(゚Д゚)
当時、まだ子どもがいなかったこともあり
“そんなこと起こる…?ついこの間まで溺愛してたのにー?!”
“そのとき自分の体調が悪かったんじゃないのー?”
くらいに思って話を聞いていました。
今思えば、今まで子どものことをそんな風に言ったことのない友人が、そんなことを言い出すなんてよほど悩んでいたんじゃないのかな…と思います。
そして当時、理解できなかった私にもやってきました(ノД`)
私が感じている【上の子を可愛く思えなくなる要因】
- 下の子のお世話による疲労
- きょうだいの年齢差
2歳10ヵ月の娘は
「自分でやりたい!」「なんでもできるもん!」とお姉さんになってみたり
そうかと思えば
「歩けない!抱っこして」「できないよー」と赤ちゃんになってしまったり。
そして何にイラっとするかというと、「わざとやってるの?!」と感じてしまうこと!
言葉のわからない、もっと赤ちゃんのときなら、そんな風に感じることはなかったんだと思います(T_T)
そんなとき、ベビーブックの付録でついてきた冊子で【アドラー心理学に学ぶ ほめない・叱らない子育て】というものを知りました。
ほめない・叱らない子育てとは
子どもを“対等な立場である大切な友人”だと思って接すると、子育てを楽しめる?!
「ほめる」「叱る」は上の立場の人が下の立場の人にすること。そうではなく、対等な立場で、課題に取り組む勇気を持つ援助をする関係性であることによって、親子の心の距離が近くなり、子どもの自立の援助がしやすくなる。
というものです。
具体例
1)おもちゃの電車で複雑な線路を作った!
✕な対応
「すごいね」「えらいね」
➡評価された、と感じることで楽しめなくなる
◯な対応
「楽しそうだね」「うれしそうだね」「がんばってるね」
2)コップのミルクをこぼした
✕な対応
「なんでこぼすの!」「ダメでしょ!」
➡心の距離が離れる
◯な対応
「どうしたらいいかわかる?」子どもと一緒に対処法を考え教える
3)お友だちのものを奪った
✕な対応
「ダメでしょ!」「やめなさい!」
◯な対応
「自分が取られたらどんな気持ち?」「貸してってお願いしようね」
4)ひとりでトイレに行けた
✕な対応
「すごいねー!」
◯な対応
「ひとりでトイレに行けてうれしそうだね」喜びを分かち合う
こういう関わり方が育児を楽しくさせるコツ!だそうです。
育児をされているパパ、ママ…どう思われます…?正直私は、、、
私は褒めたいし、叱りたい!!!!!
この例にあるような
3)お友だちのものを奪った!など周りの人の迷惑をかけるようなことをした場合は
とりあえず最初にやめるように叱ると思う。
もしお友だちがうちの子のものを奪っていて、それを見ているお母さんが「◯◯ちゃんは、取られたらどう思うかな?」なんて言ってるのを見たら
「はぁ?!」ってなると思います(T_T)
「対等な立場で」と「叱らない」はイコールじゃないような。
感情的になって怒る!のは良くないけど、冷静に叱る、は必要なのでは……
と思ってしまうけど。
褒めない!もどう?
私は比較的褒められて育った人間なので、小さいときは色んなことを得意げにやっていたし、大人になった今も自己肯定感は高め。
なので子どもにも
トイレに成功すれば「凄いねー!カッコイイーーー!!!」
自分でご飯を食べれば「さすが!!!ママより早いかな!」
なんて、おだてまくってます。
【ほめない・叱らない子育て】からの学び
全く取り入れることができそうにない私ですが、ここから学んだことが3つ
1、期待しすぎてはいけない
ほめておだてて、気分良く色んなことができるようになってきている2歳児ですが、しょせん2歳!期待しすぎているのかも。
2、できないことばかりに目をむけない
「ほめる」も「叱る」も無意識にやっていましたが、意識をしてみると、
最近の私は娘ができないことばかりに目がいってしまっている。
3、下の子(息子)の方が手がかかっていて大変だということを忘れない
「ほめる」も「叱る」も
まだほとんど言葉が通じない10ヶ月babyには、声かけはするけど、本気で伝えようとは思っていない。
だから忘れがちになっちゃうけど。
夜泣きで眠いのも、なんでも口に入れちゃうことに警戒して疲れるのも、上の子のせいじゃない!
対策
1、ひとりっ子や末っ子の同級生(2歳児)とその親の関わりを見てみる
➡たくさん甘えられて、その子のための時間がたくさんあることに気づく。できないことにも寛大でそれが当たり前の世界。お友達はママに抱っこしてもらっているのに、娘はママが弟を抱っこしているから我慢・・・など。
“そっか…まだ2歳だもんね”と客観的に見ることができました。
2、上の子とだけの時間を作る
➡下の子に警戒してピリピリモードで関わるのではなく、短時間でも上の子と2人だけの時間を作ってみると、心にゆとりが!
普段なら“ちょっと静かにしてよ”と思ってしまうお話しも「一生懸命伝えようとしてるなぁ」と聞くことができました。
3、昔の写真や動画を見る
➡下の子と同じ月齢くらいの写真や動画を見ることで、“この子にもこんな可愛い時期があったな♪”を思い出す。初めて立ったとき、パチパチ拍手をしたとき、つたい歩きができたとき、など愛おしくて仕方なかったことを忘れてた。
(ついでに下の子との写真の量の違いに気づく…!下の子写真少ない…)
4、寝る。自分の時間を作る。心にゆとりを
➡なんだかんだこれかもしれません。周りの人の協力が必要な方法にはなりますが、子どもを産み母親になったとはいえ!!!睡眠不足では精神的に不安定になって当たり前だし、自分の時間がないのもツライ!
5、共感してもらえる人に話す
➡※過去の私のような未経験者では「体調悪いんじゃなーい?!」「自分の子どもなのに、そんなことある?!」とか余計にストレスが溜まることを言ってくる可能性があるので、相手を見定めることが重要です!
自分の母親、夫でさえも理解してくれない可能性有り。
6、カウンセリングを利用する
➡“こんなことくらいで…?”と思ってしまうかもしれませんが、皆さんが思っているよりも、心療内科・メンタルクリニックは色んな人が受診しています。自分を責めてしまうのも、子どもに当たってしまうのも、避けて欲しい(´;ω;`)
まとめ
以上が【アドラー心理学 ほめない・叱らない育児】から得た学びと対策でした。上の子を可愛く思えなくなる要因は他にも
・比較対象ができたこと
・しつけの曖昧さ
・上の子の気質的な手こずり感
・自分との性格の違い
・それまでの完璧度 などがあると言われています。
うちは娘が私に激似で「まぁいっか」が口癖な適当な性格をしています。
だから感じませんが、自分との性格の違いは、違って当たり前なんだけど、一緒に過ごす時間が長いからこそ、嫌になってきますよね(ノД`)
この記事を読んで、少しでの心が楽になる方がいてくれたら嬉しいです。
今回この【ほめない・叱らない育児】について知るきっかけになった雑誌(ベビーブック)はシールを貼ったり、おもちゃを作ったり、と親と一緒に子どもが楽しめる仕掛けがたくさんありました!
そこそこ時間も潰せるので、おでかけ先に持参するのも良さそう・・・♪
最後まで読んでくれてありがとうございました!